2007年10月06日

これは良い・・・

さて、これを読んでみてください。

 ■「核の傘」が消える悪夢の日
 2009年X月。北朝鮮は長距離弾道ミサイル「テポドン2」の発射実験に成功した。その上で「米国を直撃可能。
核弾頭も搭載できる」と宣言した。米国は国連に北朝鮮制裁を呼びかけるが、中国は「制裁は不要」と動かない。
沖縄の米軍基地では偵察機の動きが急だ…。

 このシナリオはむろん現実ではない。今年7月、日米の安全保障専門家が東京で、朝鮮半島の近未来を想定して
危機に対応するシミュレーションを行った際のものだ。

 実際にも北朝鮮は昨年7月にミサイルを連射し、10月に核実験を強行した。最近は「ムスダン」と呼ばれる
新型ミサイルも開発中と伝えられ、国際社会への挑戦的な行動は終わらない。現実と仮想現実とのギャップは
間違いなく埋まりつつある。

 シミュレーションを企画した防衛大学校の太田文雄教授は「北朝鮮の核やミサイルの危機に、米国や
中韓がどう対応し、日本がどうすべきかを考えたかった」とその趣旨を説明する。

 シミュレーションでは、冒頭の想定に加えて(1)北朝鮮がムスダン・ミサイルの実験準備を始めたら
日米中がどう対応するか(2)北で軍事クーデターが起きたとき、米中はどう動くか−についても検討した。

 防衛関係者らがもっとも心配しているのは、北朝鮮が米国を直撃できる核弾道ミサイルを完成したときである。

 日本の安全は在日米軍の存在に加えて、究極的に米国の「核の傘」によって保障されていると考えられてきた。
しかし、中国や北朝鮮が核ミサイルで米本土をたたけるようになった場合、「米国は本気で日本の安全を
守るために動くか?」という疑問がつきまとう。

 昨年2月、太田氏が米元高官にこの点を尋ねると、「イエスともノーとも言えない」という答えが返ってきた。
「それは衝撃的だった」と彼は振り返る。

 もともと米国の「核の傘」への疑問は、中国の戦略核戦力の増強をきっかけに論議された経緯がある。
さらに、北朝鮮が太平洋を飛び越える長射程の弾道ミサイルを開発すれば、理論的には同じことになる。

 やはり安全と水はタダではない。日米安保条約でさえ、無条件に米国の武力行使を約束しているわけではないのだ。
条約の第5条をみると、日本の防衛についてはあくまでも米国の利益であると判断されたときのみに限られる。

 北の核は、中国と違って金正日総書記体制の「生き残り」をかけた兵器だから、いざとなれば日本を
攻撃することによって自滅の道に踏み出す危険がある。北は容赦なく不法行為を犯す独裁国家であり、
冷戦時のように核抑止が正常に働かない可能性さえあるのだ。

 こうした条件の中で、米国は本当にカリフォルニアなど西海岸の国民を犠牲にしてまで、日本を核攻撃した
北への報復ができるだろうか。

 実は、7月のシミュレーションで主催者側は「米国が核の傘を放棄するかもしれない」という大胆な
近未来シナリオを追加しようとした。これに日本の首相と米大統領がどんな行動をとるか。しかし、
それは関係方面に与えるショックが大きく、直前に削除された。日本にとって核の傘が消える日
−それは考えたくもない前提なのだ
 ≪他人任せ「抑止」の危うさ≫
 北朝鮮が核実験を強行した直後から、北京は北が再び6カ国協議に復帰するよう猛烈な圧力をかけていた。

 米国に対北の性急な軍事行動を起こさせないためというのが最大の理由だろう。米軍が北攻撃に動けば、
難民が数十万単位で大陸に流れ込むし、米軍による北の軍事占領は中国の安全保障上の悪夢である。

 一方で、中国が警戒するのは、日本といういびつな経済大国が核開発に踏み切り、「核大国」に
変身してしまうことである。北京にとっては「北朝鮮の核保有」よりも「日本の核開発」の方がよほど怖い。

 こうした日米の動きを封じるためにも、中国は6カ国協議を主導していかねばならない。ところが、
日本が「普通の国」でさえないことはすぐに明らかになる。日本の実情は北京が警戒するほど核戦略には
なじんでいないのだ。

 昨年10月、当時の中川昭一自民党政調会長が「議論はあってもいい」と発言しただけで、非難ごうごうであった。
核論議に理解があるはずの安倍晋三首相でさえ、政府や党の機関で「正式議題にはしない」と封印せざるを得なかった。

 日本人の国防観にしたがえば、自国の「防衛」は許容できても「抑止」は他人任せということである。

 米核戦力の権威であるケネス・ウォルツ氏は、彼の論考「核の平和へ」の中で、「欧州の強い防衛力が
ソ連の攻撃を抑止する」との俗説を否定する。ウォルツ氏によれば、抑止力とは防衛能力を通して
達成されるのではなく、相手を罰することのできる能力によってこそ可能なのだという。

 逆にいうと、いくら攻撃能力のない「防衛力」を整備したところで、少しも「抑止力」たりえないということだ。
従って、核の脅威には核でしか抑止できないという過酷なテーゼが成立する。

 では、日本に「核の傘」が機能しなくなったとき、核を独自に開発する以外にどんなシナリオが残されているのか。
米国の核戦略専門家らとの討論を通じて、浮かび上がるオプションは次の3つである。

 第1は日米同盟を維持し、米国の核実験場を借りて独自核を保有する(英国型)、第2は米国の核を
国内に持ち込んで「核の傘」を補強する(旧西独型)、第3は核は持たず北の核、中国の核とひたすら共存する(共生型)。

 太田氏は「あらゆる事態に備えて対応を詰めておかないと日米同盟が自壊し、分断される恐れすらある」と警告する。
北朝鮮の核放棄は進まず、逆に米政府が北朝鮮の核保有をあいまいに容認しかねない空気すら漂っている。

 核論議も許さない「不思議の国」という前提に立つなら、日本の為政者は当面、米国からの核抑止の
“共同幻想”をより確実なものにするしかない。日米首脳会談で「核の傘」を公式議題に取り上げ、
「北が核計画を続ける限り日本は核のオプションを放棄しない」との表明をする。

 それにより米国から破れにくい「核の傘」を引き出すしかない。目的は日本の抑止力の強化であり、
国民の安全と繁栄を守るためである。(高畑昭男、湯浅博)

                   ◇

【用語解説】安保条約第5条

 「各締約国は、日本国の施政の下にある領域における、いずれか一方に対する武力攻撃が、
自国の平和及び安全を危うくするものであることを認め、自国の憲法上の規定及び手続きに従って
共通の危険に対処するように行動することを宣言する」

【やばいぞ日本】アメリカの「核の傘」が消える悪夢の日 北朝鮮の核攻撃に対する報復への不安[10/05]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1191581632/

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/071005/plc0710050406002-n1.htm
まぁ、ちょっとあおりすぎですね。この文章は。

まず、北朝鮮が米本土を攻撃可能な長距離弾道弾を開発しニュークリアブラックメール(※1)を出すという前提でですが
まず、後ろをした時点で、アメリからファックを食らうのは確実で、国連決議などあろうがなかろうが無視します。

今現在アメリカは北朝鮮に譲歩しているじゃないか!


と言う方。貴方はちょっと国際社会の裏を知らない。
アメリカが北を無視、あるいは北に本腰を入れない理由。それは

石油等のアメリカの欲する地下資源が無いから。


もし、北朝鮮に世界最大の地下油田があったとしたら、あそこは存在していません。
日本が国連決議を要求したのをコレ幸いに
「同盟国は死んでも守る。それがアメリカなのだ!」とか言いながら空母機動部隊が7+3体制(※2)で日本周辺海域に結集して
韓国軍を動員してでも攻め込んでいくことでしょう。いや、沖縄から出撃して終わりかもしれないが。
まぁ、あそこに世界最大の地下油田があればね。
ところがどっこいあそこは山岳が多いから、鉄とかはあるだろうけど、そういった地下資源はない。
(実は、日本には油田がある。記憶が正しければ、年間40万バレル程のものだが。
因みにコレが米(軍)のためになるかは日本にある米海軍の貯油施設、吾妻倉庫地区と鶴見貯油施設の合計貯油能力は約570万バレル程でありまた、佐世保貯油施設の能力約530万バレルで計1100万バレルで第七艦隊を10回満タンにできる(※3)らしい事より考えればよい。
なお、40万バレルとは国内消費量の0.3%未満程度の数値であろう。ちょっと自信がないけど。)
な〜の〜で。無視をしてるわけです。
さて、ココでクエッション。
Q今まで格下としてわざと相手にしてこなかった国が調子に乗りまくって脅してきました。どうしますか?
Aぶっ殺す。

脅したところで無駄です。どうせ攻めてこないんですから、北はアメリカ本土を狙うような無駄な弾道弾よりも近場の日本を狙う程度のモノがあればよろしいでしょう。
M10程度の中距離型の弾道弾ですら日本は完全な迎撃能力(※4)を持ってないのですから。

まぁ、アメリカの核の傘なんて俺も信じてないけど。
ただ、一つ言えることは
「アメリカの同盟国は幾多もあるが、日本の同盟国は一ヶ国だけ」
と言うこと。
すなわち、一ヶ国を見捨てると言うことは、全体を見捨てるとうことに繋がりかねない、と言うこと。
当然、アメリカだって自国が可愛いから、危険を冒してまで核を使うことはない。
が、その”危険を冒してくれなかった”という行為は当事国のみならず他の同盟国まで広がってアメリカの信用を失墜させるには十分です。

同盟国との信義は国益に勝る存在なのか?


ある意味で答えは既に解りきっていて、ある意味で答えは未だに不明な問題。
これが、核の傘問題の本質なのでしょう。

さて、後半では日本の核保有に触れています。
日本は核保有をするべきか否か?
私はするべきと思っているが、今は時期尚早。
まぁ、最低でもスパイ防止法を成立させないとダメですな。
ただ、核も核で戦術核にするのか?戦略核にするのか?(※5)という問題もあるけど
コレらのは後日別に書きたいと思っています。


※1
核による恫喝をおこなうことをさす隠語。

※2
アメリカ海軍が制定している戦時による空母運用体制。
即時に近くにいる7つの空母機動部隊(いわゆるタクスフォース、まぁ詳しくいえば違うけど)が急行、展開を行い、常に3隻の空母が増援を行える体制をつくるというもの。
まさに海からの戦力投射を基本とするアメリカの世界戦略、すなわち海軍提督マハンが唱えた”海からの力の行使”、シーパワー重視の政策を端的に表しているものだと言えよう。

※3
詳しくは「日本の戦争力」(著・小川和久)を参照。

・・・しっかし鶴見の燃料は航空機用の燃料だったと思うんだがなぁ・・・

※4
完全な、であれば今後確実に持てない。MDでも最終撃墜率が9割いければ上々、御の字であろう。
だが、「10発中9発も落とした」と考えれば安心感はある。
逆に「一発も国土に落としてしまった」と考えれば泣きたくなるが。
だが、戦争は(双方に絶望的なまでの装備差が無ければ)最終的には士気、精神力の問題なのでまぁ、問題ないといえる。
因みに、アメリカが失敗したMDの実験は長距離弾道弾の迎撃実験で速度はM20の世界のお話で、日本にくると予測される弾道弾、すなわち短〜中距離の弾道弾のM10程度とはそもそもの世界が違うのだ。
と言うことも言っておくとする。

※5
そもそもの定義は「運用スタイル」。威力の差でわけるのは間違い。
(軍事サイトなどを見ていると”トマホークに戦術核を積んだ〜”とか”戦略核を積んだトマホークを〜”と書いている場合があるがトマホークという戦略運用可能な巡航弾に載っけてる時点で威力の大小を問わず、既に戦略核である。)
だが、一般的に戦術核は威力が小さく、戦略核は威力がデカイ。
なので上の文中では小威力の核弾頭=戦術核、大威力の核弾頭=戦略核としている。
posted by ドゥエム伯 at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 東亜+の諸問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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