2007年08月24日

ひゅうがw

タイトルの「ひゅうが」とは?
コレです。これ。

128232.jpg
(日本経済新聞HPより拝借)

写真をね、載せようと思ったけど発見できなかったw
進水式ののもかイメージを後で持ってこようかorz(07/08/24現在)

また軍オタか、と思われるでしょうが、私は純粋に戦艦・空母・潜水艦・駆逐艦・巡洋艦・揚陸艦が好きなだけで、軍オタではありませんw
んじゃね、ちょっくら本題。
ひゅうが型護衛艦は命名があるまで一般的に「13500トン型護衛艦 」とか「16DDH」と言われていたもので、海上自衛隊最大の規模を誇る「ヘリ空母」です。


「ひゅうが」型は現在、護衛隊群の旗艦となっているヘリコプター搭載護衛艦DDHの内の「はるな」型の後続艦として建造された護衛艦です。
なお、先代の「日向」は、旧日本海軍の「伊勢」型戦艦で、戦争中にミッドウェー海戦後の空母戦力の不足を補う為、航空戦艦に改造され、各海戦に勇戦奮闘、終戦時まで残存した数少ない戦艦の一隻でもあります。
航空戦艦という特異な艦ですが、その艦名をヘリ空母が受け継ぐのは妥当かな?と思う私がいますw
海自悲願ともいわれた「空母保有」までには色々と道のりがありましたがそれは後に書くとして「ひゅうが」型のスペックを色々と書いていきたいと思います。

「ひゅうが」型の開発設計において、「はるな」型を上回る高い航空機運用能力、護衛隊群旗艦としての指揮管制能力だけではなく、冷戦後の新しい任務に対応するための能力が求められた。
また、最大の焦点たる航空機運用能力については、既存のDDHは他の護衛艦に比べ秀でているものの、同時発着数やヘリ整備能力面で完全ではなかったので、「ひゅうが」型では既存DDHを上回るべく、必要に応じ1個護衛隊群のヘリ8機の運用可能、全天候整備を可能とする広い格納庫、2機同時発着艦が可能、4機の同時運用が可能であることが求められた。
指揮管制能力については、護衛隊群旗艦として海上自衛隊の海上作戦部隊全般にかかわるC4ISRシステムであるMOFシステムの洋上端末であるC2Tの搭載だけでなく、冷戦後の新しい任務である災害派遣、邦人救出、平和維持活動などにおける司令部的な機能を果たすための能力も求められている。

これらの要求性能を実現するために3つ艦型が検討されることとなり、
1つ目・従来のDDHを発展系
艦の前半分に艦砲とVLS、艦橋構造物があり、艦後半分が飛行甲板で、その下が格納庫となっている。
2つ目・「常識はずれ型」
艦の前後が飛行甲板で甲板下には格納庫があり、艦中央に艦橋構造物があるというもの。
艦橋構造物右舷側に煙突とマスト、左舷側に格納庫があり、最上部に両舷に跨る艦橋、そして格納庫の前後はシャッターになっていて前後の飛行甲板に通じていると言う、極めて常識はずれな艦型
3つ目・全通甲板の空母艦型

中期防衛力整備計画決定時はまだ艦型が決定しておらず、この3案の中から2つ目の案のイメージ図が発表された。
このイメージ図発表は大きく騒がれ、議論が活発に起こった。
なぜならば、不合理極まりなく、また前例のない形だからである。
しかし、3つ目の案が最も航空機運用能力が優れており、この艦型が採用されることは明白であった。
2つ目の案が当初だされたのは空母としての批判を避けるためだろう。

その後も艦型の選定や開発設計が行われ、15年8月末に平成16年度概算要求と共に「ひゅうが」型の新イメージ図と詳細が公表された。艦型はヘリの同時発着艦数、着艦時における安全性などから”当初の予定に従って”空母艦型に決定した。
この時発表された「はるな」型からの基準排水量の増加理由は
情報・指揮通信能力の向上の為の多目的エリアなどの設置等・約480トン
ヘリコプター運用能力の向上の為の格納/整備スペースの増設、昇降機2基の搭載・約3,230t
装備武器の能力向上の為の水上艦用ソナー、射撃指揮装置の装備等・約830t
機関、発電能力の向上為のエンジン、発電機の重量増等・約1,120t
抗湛性、居住性の向上の為の機関区画の2重構造化、2段ベッド化、レストランエリア追加等・約2,940t
以上合計8,600トンの増加である。
(計画当初では基準排水量20,000t以上の大型化も検討されていたらしい)
また、船体はステルス性を考慮した設計となっており、船体、アイランドは傾斜、マストもステルス化しており、内火艇や魚雷発射管搭載部分など船体の開口部もシャッターで覆われている。

当たり前と言えば当たり前だが、空母艦型の採用により「ひゅうが」型は一般的な軽空母の形そのままである。
上甲板は全長195m幅33mの全通甲板であり、その全通甲板の右舷中部にはアイランド型の艦橋、艦の前後に2基の航空機用エレベーターと後方に1基の弾薬・物資用小型エレベーターがある。
(2基の航空機用エレベーターは前部の艦橋横のモノが約20×約10m、後部のアイランド後方中央のモノは約20×約13mのエレベーターであり、揚降能力はともに30t以上。双方MH-53Eを運用可能で、特に後部エレベーターはSH-60Kを折り畳まずに昇降可能。後方小型エレベータ性能は下記)
そして、甲板周りには通路(キャットウォーク)がある。
飛行甲板には発着艦スポットが4箇所あるため、4機のヘリを同時に発着艦させることが可能である。また、発着艦スポット以外の甲板でも強度的に発着艦可能。

格納庫は一般的な空母と同様ギャラリーデッキで、飛行甲板の下の第2甲板を挟んだ下に第3、第4甲板の2層分の高さが確保され、全長は前部と後部エレベータの間のみの約60m、幅は約19m。
その格納庫は防火シャッターで前後に区切れるようになっている。(前部区画が第1格納庫、後部区画が第2格納庫)
また格納庫には航空機移送装置や中間フラットなどが装備されしている。さらに後部エレベーターの後方は 第2、3、4甲板の3層分を使った各種ヘリの整備スペースがあり、ここではローターの展張整備も可能で天井にはエンジン交換用のクレーンなどがある。
これら後部整備スペースを含めたら格納庫の全長は約125mとなる。
艦内から航空機用の弾薬や物資を搬送する小型エレベーターは4m×2mで揚降能力は1.5t。
搭載機の関連機材としてヘリ用牽引車、牽引機、救難作業車(消防車)、自走式クレーン、高所作業車、フォークリフトなども新規導入である。

搭載機ついては当初護衛隊群が八八艦隊編成(艦8・ヘリ8)のため、通常は哨戒ヘリコプターSH-60K3機と掃海・輸送ヘリコプターMCH-101が1機、必要に応じて各種ヘリコプターが搭載可能としていた。
しかし、平成16年12月に策定された新防衛計画の大綱により、八八艦隊編成と哨戒ヘリの艦載・陸上の区分が廃止された為、柔軟なヘリの運用が可能となった。本艦も4機以上のヘリが搭載されるものと思われる。
ちなみに本艦は最大で11機のヘリを搭載できるという。
VTOL機については防衛庁では軽空母と非難されるのを避けるためか、飛行甲板は耐熱構造でなくスキージャンプ台も無いため運用不可と説明しており、また導入計画も無い。
しかし飛行甲板及び搭載された大型エレベータは30t以上のの重量に耐える構造になっており、これは現用のVTOL機であるハリアーの加重ですら余裕であり、さらに、現在アメリカを中心として10ヶ国以上が参加しているJSF計画、すなわちF-35のVTOL型であるF-35Bの加重も十分に耐えうる。(※1)
また甲板の耐熱化もさほど難しくなく、軽空母に改造することも可能だとする声もある。そして、F-35Bの垂直離陸方式はさほど耐熱が必要でないリフトファン方式であるため、現実性は高いとの考えもある。(※2)
ただ、実際にVTOL機運用が可能かどうか、またそういった計画があるのかの真偽は不明であるし、どういった種類のVTOL機体であれ、運用を行うためにはそれ相応の特別な訓練が必要となる。
そういったいわば「無駄な」時間や金、人員を割く事を海上自衛隊が行うかという問題もあるが。
なお、将来的には広域哨戒、早期警戒、攻撃評価 に活用きるヘリ型UAVの導入・搭載も検討されている。

兵装は「はるな」型では搭載された5インチ砲を「ひゅうが」型では撤廃、ちなみにこのことは護衛艦としては初である。なお、短SAM・アスロック・短魚雷発射管・CIWSのみが兵装として搭載されている。
短SAMは米国製発展型シー・スパロー(ESSM)が装備されるが、将来的には国産のAAM-4艦載型も装備され、その場合大幅に多目標対処能力が向上する。
アスロックは国産の新アスロックの予定だが、開発遅延により当分は従来型のアスロックとなる。
これら短SAMとアスロックの発射機であるMk41VLSは艦尾右舷に搭載され、16セルの内、4セルに短SAM16発(ESSMは1セルに4発装填可能)が、12セルにアスロックが装填される。
これら、VLSの位置には一工夫が見られ、他のVLS搭載型空母、すなわち、ロシアのアドミラル・クズネツォフ(右舷前方甲板にVLSを搭載)や仏海軍のシャルル・ド・ゴール(右舷側にVLSを搭載)などが
ミサイル発射後のFODチェック(ミサイル発射における発生したゴミ掃除)に時間がかかり航空作戦に素早くシフトできないのに対し、「ひゅうが」型では艦尾右舷にVLSを搭載することにより常に前方甲板が使用可能となっている。
また、万が一、ミサイル暴発等で作戦行動に支障がでるような事態に陥っても、前部甲板に被害が及ぶ可能性は少なく、前部甲板を使ってのヘリの離発着は可能である可能性は非常に高い。
さらにアスロックについては艦内に4セル分の予備弾が搭載される。3連装短魚雷発射管は97式魚雷も発射できる新型のHOS-303が装備されるが、この3連装短魚雷発射管は自艦の航跡を視認できる艦尾両舷船体内に装備されているため、将来的には対魚雷魚雷の装備も可能と言われる。
CIWSは新型のファランクスブロック1Bが搭載されている。
位置は当初アイランドの前後だったが、後に艦首右舷と艦尾左舷に変更された。
小型舟艇攻撃用として各種機銃が装備できるマウントが艦首と艦尾の両舷に計4基搭載される。
チャフ発射機は両舷の張り出し部に新型国産の旋回俯仰式が搭載が予定されていると言われるが、場合によっては従来型のMk36になる可能性もある。
対魚雷装備について詳細不明だが、技研が開発している対魚雷デコイであるTCM(Torped Counter Measure)を将来装備すると考えられている。

センサー類としてはレーダー、ソナーとも今まで鋭意開発されてきた新型が装備される一方、従来の護衛艦では搭載されていたレーダーの一部には搭載されないものも見られる。その例が対空レーダーで、代わりにその機能を担う多機能レーダー・FCS-3改が搭載される。
FCS-3改は日本版ミニ・イージス(※3)と言われるぐらいの極めて高い捜索探知能力と多目標追尾能力を誇るアクティブ・フェーズド・アレイ・レーダーで、4面あるアンテナにはイルミネーターも付随しておりESSMの射撃指揮・管制も行う。
このFCS-3改については当初はアイランドに塔状構造物を設け、そこに取り付けられる予定だったが、アイランドが縦長く視界確保が難しいため、結局艦橋上に前面と左面、航空管制室上に後面と右面が装着されている。
対水上レーダーも従来的なものは装備されず、OPS-20航海レーダーの発展型・OPS-20改が対水上レーダーとして装備される。
このレーダーは従来の対水上レーダーに比較して探知距離が短いものの、ESMなどで発見が難しい性能を持っている。艦首バウ・ソナーも新型のOQS-XXが装備され、このソナーは低周波を使用することにより探知距離よりが長く、また浅海域での探知能力にも極めて優れていると言われる。

余談であるが、潜水艦の脅威というものは深海域よりも浅海域の方が高い。これはソナーを使っても浅い海域では発見が困難であると云うことが理由として挙げられる。
また、原子力潜水艦などは、核の「カウンターアタック」としての役を任されており敵国近海に接近することは希である。(これはミサイル射程の長大化・精度向上、また位置を隠すという観点から)
また攻撃型原子力潜水艦もその任務が核ミサイル搭載原潜の護衛あるいは敵国ミサイル原潜の捕捉・追尾・撃破が主なので基本的に邪魔にならないというのが現状である。
これに対して通常動力型(含むAIP)の潜水艦は「対艦(水上艦・潜水艦)攻撃」に使われることが多い。これは極めて優れた静粛性を持つ通常型は探知される可能性が小さい為である。
誤解が多いが全ての面において原子力潜水艦>通常型潜水艦ではなく、こと静寂面においては通常動力型潜水艦>原子力潜水艦である。
(当然、アメリカの化け物原子力潜水艦といわれるシーウルフ級などの静寂面ですら桁外れに優秀な艦も存在する。)
これは、常に動力を原子炉から得ないといけない原子力潜水艦(すなわち常にタービン音がする)はタービン直結でスクリューを回す。
この時、高速回転をしているタービンの速度そのままでスクリューを回すとキャビテーション等の騒音を撒き垂らすため、常に減速ギアを噛ませていないといけない(すなわちギア音が常にする)。
さらに原子炉の冷却水循環ポンプを常時動かしておかねばならず、ポンプも大きな騒音発生源となっている。
なお、シュラウド付きポンプ・ジェット推進という推進機関を導入することで、現在主流のスキュード・スクリュー・プロペラよりも騒音を押さえることができる。
が、これは大抵の方が名前から想像するであろう「(純粋)ウォーター・ジェット推進」(ナディアに出てくるノーチラス号の推進機関と言えばわかるだろうか?)ではない。
ポンプジェット(ウォータージェット)もやはり内部でペラを回すので結局はギアやペラが必要である。
ようはペラが中にあるか外にあるかの差しか今のところはない。
コレに対し通常時にディーゼル機関により発電機を回して電気をつくって蓄電し、蓄電された電気で電動機を動かしスクリューを回す通常型はそもそもの駆動系にギアが無いことよりギア音が出ず、発電時の内熱機関の起動は敵がいない時にしか行わない為、タービン音は無いに等しい。
その為、同レベルの静穏対策が取られていた場合そもそもの騒音が小さい通常型潜水艦が有利なのは納得いただけることだろう。
なお、通常動力艦の推進システム方式をディーゼル・エレクトロニック推進方式といい、原子力潜水艦の方式を原子力ギアード・タービン推進方式と呼ぶ。
なお、フランス海軍の原子力潜水艦は原子力ターボ・エレクトロニック推進方式という通常動力艦のディーゼル機関を原子力機関に代えた推進システムを採用しているが
原子力機関の利点・余りある馬力を上手く利用できないばかりか、整備に難ありと現時点では、総合的に見てギアード・タービンに劣るためフランス海軍のみが採用をしている。


ただ、一方で多くの護衛艦に装備されている曳航ソナーについては装備されない。これは極めて高い対潜能力をもつヘリを多数運用することにより、全方位の対潜哨戒をほぼ完全にヘリに任せられる「ひゅうが」型の特徴ともいえるだろう。

これらセンサーやデータリンクからの情報を処理し各種兵器を管制するのが、新開発の水上艦用新戦術情報処理システムATCS(Advanced Technology Conbat System)である。
これは戦闘指揮装置ACDS(Advanced Conbat Direction System)、対潜情報処理装置ASWCS(AntiSubmarine Warfare System)、電子戦管制装置EWCS(Electronic Warfare Control System)やデータリンクなどをネットワーク化したものであり、
ACDSが各種レーダーやデータリンクからの情報を基にFCS-3改、短SAMを管制するだけでなく、ASWCSやEWCSも指揮し各種戦闘を調整する役割を担っている。
ASWCSは正式名称からもわかるとおり、対潜システムであり各種ソナーや哨戒ヘリからの情報を基に新アスロックや短魚雷などを管制する。
EWCSは電子戦闘を管轄し、ESM/ECMやチャフなどを管制している。このATECSのソフトウェアは独自に開発されたものだが、コンピューターやディスプレイ・コンソールについては民需品を多用したUYQ-70シリーズが採用されている。
そしてATECSもSWAN(Ship Wide Area Network)により、航海や機関制御などの艦制御系やC2Tなどの情報系のシステムと連接される。これによりSWANで得た情報を戦闘に供したり、艦内各部からこれらの情報にアクセスすることも可能となった。

本級は護衛艦隊旗艦を受け持っていた「はるな」型の後続艦であり、その為司令部機能も充実している。
艦内には従来どおりの個艦CICのほか司令部用CICともいえる司令部作戦室も設置される。さらに指揮管制機能を強化するため、現在整備が進められている海上作戦部隊全般に関わるC4ISR(指揮、統制、通信、コンピューター、情報、監視、偵察)システムであるMOFシステムの洋上端末C2Tを装備する。
また指揮・管制能力充実のため衛星通信アンテナも多数搭載されており、アイランド前後には広帯域衛星通信装置(Xバンド)用の大型ドームと「こんごう」型も搭載しているUSC−22のドームがあり、ほかにもマストにも衛星通信装置が設置され、就役後にはKuバンド衛星通信装置も追加されるという。
さらに護衛隊群旗艦としてだけでなく、陸海空の統合作戦時には統合部隊司令部として、大規模災害時には洋上対策本部としての機能を担えるようにするため、第2甲板には多目的室も設けられている。
推進システムについては従来どおりのCOGAGが採用されており、ガスタービン4基・2軸推進である。
ガスタービンの機種についてはLM2500が採用され、機械室の配置は抗堪性に配慮されており、第1機械室と第2機械室の間に補機室が設けられている。
馬力は100,000馬力と排水量が半分近くの「こんごう」型と同程度だが、速力は同じ30ノット、航続距離は従来の護衛艦と同程度の20ノット/6,000浬と言われる。
主発電機は2,400キロワットのものが4基、ガスタービンが使用されている。
また護衛艦としては「ひゅうが」型二番艦18DDHが初めて他艦に対する洋上補給装置を備え、「ひゅうが」も後日装備されるといわれる。
この事もまた、「ひゅうが」型が海上自衛隊機動部隊の中核をなす存在ということを示すことと思われる。

なお上の文章はウィキペディア、世界の艦艇、軍事研究をもとにし、私が勝手にちょこちょこと改変、独自解釈をいれたものです。

※1
なお、ハリアーであろうと、F-35BライトニングUであろうと物理的な加重のみ耐えうるのであり運用に耐えうるという意味ではない。
もし運用するとしても露天運用が関の山であろう。仮にF-35Bを運用すると考えるても、露天含んで計10機を越えない搭載数と船体規模から予想されるので戦力運用と言う点から見ると無駄の一言に尽きる。今時、艦隊防空空母など意味がない、”流行らない”のだ。
なぜか?それは個艦レベルでの防空力の強化と、ロシアの対米艦隊ドクトリンが挙げられるからですが、またその話は別に。

※2
ただ、垂直離陸というのは見た目はカッコイイが甲板にもの凄い負荷がかかるばかりではなく燃料も死ぬほど食う。飛んだはいいが行動はできないなどという笑えない事はさすがに起きないが、戦力的には似たようなものだ。
通常、ある程度の滑走をしながら垂直に飛び立つか、あるいは、垂直に着陸するかのどちらかしかおこなわない。


※3
ミニ・イージスとは、国内メディアが
「イージス(システム搭載)艦以外の防空艦の俗称」
ということで使い始めた言葉で、イージスシステムの簡易版とかイージスシステム以下のシステムという意味ではない。
ただ、肝心のマスメディア自身は呆けているのか、
「イージス艦以下のまぁ、その他防空艦」という意味でよく使う。
一般的に言われる”ミニ・イージス”システムとは
欧州製防空システムAPAR&SMART-L三次元防空レーダーのコンビシステムやPAAMS、日本のFCS-3改、中国の384型と言った物がある。(ようはAPAR、"アクティブ・フェイズド・アレイ・レーダー"を積んだ防空艦の総称と思っておけばよい。なおイージスの備えるレーダーはパッシブ式。)
ただ、これらのシステムがイージス防空システム以下というとそうでもなく
例えば、イージス戦闘システム搭載艦(以下・イージス艦)はそのすべてが例外なく艦上突起物として皿形のイルミネータ(ミサイルの管制装置と思えば)を搭載している。
すなわち、イルミネータの数しかミサイルを管制できないわけで、一度に多数の目標に対処したければそれだけの数のイルミネータが必要となり、結局は艦上の空いたスペースは全てイルミネータでうめても10を越えることはない。
しかも、イルミネータを積めば積むほど、ステルス性能は失われていき、対艦ミサイルの餌食にしかならなくなってしまう。
(実際は、撃破時間に差をつくりあげることにより1個のイルミネータで10発以上のミサイルを管制することに成功している)
が、APARレーダー搭載艦(以後APAR艦)はレーダーがこのイルミネータも兼ねており、このイルミネータを兼ねた、というよりイルミネータにもなる多機能レーダーが幾多のバンドを同時に使いこなすことにより真の意味での「同時多目標処理能力」をAPAR艦に与えているわけです。
(といっても、同時に迫る100発のミサイルとかは搭載ミサイル数から考えても防げないけど)
また、APAR艦に積まれるSMART-L三次元レーダーはステルス機さえも写しだし、その解像度は他の追随を許さないとまで言われています。
かつて、イージス艦・ヴィンセンスがSPY-1で捕捉したエアバスA300旅客機をイラン空軍F-14編隊と間違え撃ち落としたことがあるが、
SMART-Lで捕捉すれば、捕捉されたアンノウンがF-15なのか、旅客機なのか、それとも旅客機ににせた上手いフォーメーションを組んだスホーイの編隊なのかは即座に判断がつくと言われています。

じゃあ、APAR艦がイージス艦より優れているのか?
それには何にも答えられません。
そもそも先行のイージス戦闘システムと後発のAPAR&SMART-Lのコンビの開発時期には20年の年月差があり、そもそも遅れている方が恥ずかしいというもの。
当然、その間にイージスシステムはベースライン1〜ベースライン7と進化してきており、初期のイージスと現在のイージスでは性能が違うと言うことも考慮願いたい。
しかも、APAR艦対イージス艦などという一騎打ちみたいな事はそもそも意味のない想定であってそういった意味では優劣なんてつけられません。「白でも黒でも、ネズミをとる猫は良い猫」なわけです。
そもそもイージス艦は最優先目標ではなく、空母等重要な目標を守るために存在している。(無論、そういった目標を排除する際には最優先目標たり得るだろうが。)
日本みたいにイージス艦を守る高性能防空艦など、いかにも「イージス艦こそは新世代の戦艦」とするような行為は結構お笑いなわけです。(なお、MD中のイージス艦は無防備であるため、護衛の高性能防空艦(FCS-3改搭載)は必須であり、上のような意図は全く無いということは知っておいて貰いたい。)
なお、米海軍が建造中のDDG-1000「ズムウォルト」級駆逐艦は新型レーダーを搭載し、皿形イルミネータなしでミサイルを誘導できますが。まぁ、しかしこいつはむしろ(私的には)機関と艦砲で注目されるべき存在であり、そんな些細な事はどうでもよい。

そういえば、「ひゅうが」は一方面に二個レーダー面が付いてるけど、本当にFCS-3改かな?(後に判明。小さい方はミサイル管制用のやつらしい。ズムウォルトと同じか。)


あと関係ないがロシアのクズネツォフ級にもフェイズド・アレイ・レーダーはあるが、誰もミニ・イージスシステムとは言わない。
なぜか?システム規模が大きすぎて”ミニ”じゃないからである。
posted by ドゥエム伯 at 22:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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